「傘からアイデンティティを奪いたい」
私はよく傘を置き忘れます。
駅に、バスの中に、コンビニに。
ひどい時は3本連続で買った傘をその日になくしました。
私は悩み、そして傘の最大の欠点に気づいてしまったのです。
みなさん、駅の忘れ物コーナーを見たことはありますか?
傘が大半なのです。
薄汚れたもの、新品のものまで、ずらりと忘れ去られた傘が並んでいます。
それはやはり、みんなの潜在的な意識の中に
「傘=忘れるもの」
という方程式が成り立っているからなのではないでしょうか。
つまり、傘には「忘れるもの」という定義が存在するのです!
忘れ去られる傘が多くて当然ですよね。
そもそも、傘って
こういう形ですよね。
私はいつもこう思います。
「クリエイティブさが足りない」と。
携帯電話は誕生したその日から留まることなく進化をし続けました。
「クソダサな」肩掛けスタイルから「クールな」手持ちタッチパネルタイプまで大飛躍を遂げたのです。
しかし、傘はどうでしょう。
雨が降ると街のあちこちで見ますが、
もう一度見てください。
違和感極まりないですよね。
ファッションの一部としても馴染めていません。
そうなのです。
傘はアイデンティティが強すぎるのです。
(アイデンティティ=形の統一性 とここでは定義しています。)
これほどまでアイデンティティが強くては、「忘れるもの」という定義も揺るがないものになってしまいます。
スマートフォンの存在感のなさを見習ってほしいものです。
ということで、アイデンティティを傘から奪う方法をいろいろ考えました!
傘からアイデンティティを奪う方法その①
「ワイヤーで収納もねじってカンタン!傘」
骨組みは見ての通り、完全にワイヤー。
雨の日はイヤホンと同じような存在感を放つワイヤーをバッグの中に忍ばせておけばok!
さらに、ビニールテープもバッグの中に忍ばせておけば…
立派な傘の出来上がり!
「ワイヤーで収納もねじってカンタン!傘」
メリット
・ワイヤーのコンパクトさで持ち運びも楽チン
・工作が楽しい!
・クリエイティブな感じがする
・注目を浴びることができる
デメリット
・ワイヤーを曲げてテープを巻いているうちに雨が止みそう
傘からアイデンティティを奪う方法②
「 ししおどしを応用した傘」
平面図なので若干わかりにくいのですが、イラストのUは受け皿のようになっております。
そして雨に降られ、受け皿が受ける水の量が増えていくと…
このように1つ下の受け皿に水が落ちていきます。
まさしく日本美を取り入れており、「これがクリエイティブだ」と胸を張って言えるのではないでしょうか?
さらに、最後の受け皿が落ちると…
カンッ!という大きな音とともに目の前に大量の水が降ってきます。
スリル満点で、雨の日も楽しくなりますね!
「ししおどしを応用した傘」
メリット
・日本美を感じられる
・クリエイティブっぽい
・ししおどしの音が爽やか
・スリル満点
デメリット
・すごく重い
傘からアイデンティティを奪う方法③
「ヘルメット傘」
見ての通り、ヘルメットに傘をくっつけるだけ。
圧倒的な単純さに加え、傘としてのアイデンティティも隠しきれていません。
でも、よく考えてみてください。
傘のダサさの原因って、
取っ手なのではないでしょうか。
今の時代、スマホの財布機能によってノーマネー化が進んでいますね。
さらに手帳もアプリ化、極めつきにはスマートフォンまで時計に姿を変えています。
全体的に小さくなり、コンパクトになり、ファッションの一部として持ち物を持ち歩く時代になりました。
しかし、傘は時代に乗り遅れています。
バッグは小さくなったのに、傘はいつまでたっても重くて大きいものなのです。
それって、なんだかダサくないですか?
そこで、この「ヘルメット傘」ですよ。
これならスマホを持つ手も妨げませんし、
このまま自転車にも乗れます。
なんだか、スマートじゃないですか?
ただ、この傘の問題点は
閉じると顔面に水が落ちてくることでしょうか。
「ヘルメット傘」
メリット
・今の時代をときめくハンドフリー
・上から何かが落ちてきても安全
・重さをあまり感じない
・絶対に置き忘れない
デメリット
・閉じると水が顔面に落ちてくる
・お辞儀すると凶器に変貌する
以上、私からのプレゼン「傘からアイデンティティを奪いたい」でした。